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14話 ネックレス
嬉しくて、笑ってしまった。
…だけど話さないといけない。
「冬哉さん、座って。話しよ?」
冬哉さん、座ってから、また私の手を握った。
「どした?」
錯覚してしまう。私だけの冬哉さんなんじゃないかって。
「……真澄さん、来たよ。……私、嘘言えなかった。正直に『客』じゃなかった事、言っちゃった」
「…来たのか。…イヤな思いさせたな。ごめん…」
「そうじゃなくて、真澄さん…多分、冬哉さんと別れるつもりみたい。……もしこれで店潰れたら、私の……」
「バカか。俺が言ったんだよ。真澄に。『抱きたい女、守りたい女がいる』って。…お前がうじうじするとこじゃねえだろ?俺がうじうじするとこだろうが」
…………この言い方さ、たまにムカつくんだけどさ、私の心が狭いからなのかなあ!!
俺様野郎牛魔神!!
1人でなんでも片付けようとかすんな!
たまにはちゃんと話しろってば!
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