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私、どうなんだろう?
私が這い上がって掴んだ『夢』捨てれる?
……天秤にかけれない。まだ、私が答え出せない。
凄い好きだよ。大好き。
でも、夢のゴールってどこにあるんだろう?
生きていく限り続く気がする。
大好きで、好きでいてくれて、夢も掴んでいたいって、私が1番贅沢で欲しがり屋だ。
「俺はな、お前守る事、大事にする事が今の1番な『夢』かもしんねえ。次はな、経営者として、まだまだ未熟。…もう本当に経営者としての道歩くつもり。…次の俺の目標は『経営者としての成功』だな」
ああ、そうか。夢と目標は違うね。
なら私にもわかる。
夢は冬哉さんと一生一緒に生きていたい。女としての幸せ欲しい。
目標は『女優』になる、演技する事。
夢は一生見続けていくね。
目標は現実にしていくね。
私はもう『女優になる夢』は叶えてたんだね。
目標は『早智』を演じる事なんだね。
そうか。夢は見続けるから夢なんだね。
「お前が女優してんの、いいんじゃねえの?…やりたい事なんだから。だけど、俺が居るの忘れんなよ。俺が好きなのを忘れんなよ」
……ありがとう。
「早く元気になれ。早く元気になって、早くいっぱいやらせろ。よがれ。イカせろ。イカせまくるからな」
…………この人、お見舞いに来たんだよね?
まあ……冬哉さんらしい。俺様野郎牛魔神らしい。
笑ってしまった。
冬哉さんも笑ってた。
入院してて知らなかったけど、やはり『橋本結月誘拐事件』は凄いニュースになってて、毎日の話題になっていた。
なんで病室にテレビないのかなって思ってたら、私の心を心配してわざと「全部貸出し中なんです」と言ってたらしい。
だけど世間は私に同情的だった。
イメージダウンなんかヌード平気な『女優』には、ほとんどなかった。
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