1424人が本棚に入れています
本棚に追加
/131ページ
『空の向こう、海の向こうへ』
の撮影に入った。
私がした経験は演技にリアルさをかけれる。
『死ぬかも』とか『殺意』とか『殺される恐怖』とか、普通経験できないと思う。
想像の、なりきった中でしか演技できない。
貴重な経験だね。確かに。2度と現実ではごめんだけど。
今回のキャスティングは実力ある人ばかりで『乱舞』よりスムーズだった。
今思うと、『乱舞』の為に、監督には本当に無理させたと思う。
AV男優さん起用したり、役作りの為に疑似恋愛までしたり、セックスしたり。
スケジュール押したの当たり前だと思う。
だけど監督は私の『乱舞』の世界を理解してくれた。
本当に凄い監督だと思う。
今回も私は『早智』になって、恋人の『誠一』との死を選ぶくらいの恋を演じなきゃいけない。
セックスシーン上等じゃん。
地主の性の為の金で買われた『若い嫁』やってやる。
今の私には『経験』という強い味方がついてる。
恋人、誠一は冬哉さんとの苦しいほど、切ない日々を糧にして。
地主、藤城との絡みは海原との性玩具として生きてた日々を糧にして。
経験ほど強い味方いない。
地主に性玩具のように扱われるシーン。
私はまた裸になった。セックスするシーンで下着つけるのリアリティーなくて嫌い。
早智『あああっ…もう、はあ、…勘弁してください…んんっ、』
藤城『んう?…お前はもう俺が買ったんだ…はあっ、ほら、腰振れ!もっと俺を喜ばせろ!お前を買った意味がない!…んうっ』
早智、一生懸命、腰を振り続ける。
藤城『んんっ、…上手いぞ!んああ!もっと、もっとだ…んああ!』
早智『ああ!んああっ!イク、んんっ、…イクうっ!!』
藤城『ははは!いいぞ!よがれ!ほら、休むな!』
まるで、あの誘拐された時を思い出させる。
イキたくなくてイキまくる私。
「はい!カットーっ!オッケー!!」
最初のコメントを投稿しよう!