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恋人誠一と最初に早智(私)が嫁に行く事が決まって別れを切り出すシーン
早智『好きだよ……だけど、もう無理。…私は嫁に行くの。……こんな、誠一への気持ち、引きずったまま行けない……苦しいの。好きだから、苦しいの。…お願い、別れて……』
誠一『…俺は早智が好きだ!なんで…好きなのに別れるなんて…無理だ!嫌だ!そんな別れるなんてできない!』
早智『私も好きだよ…好きだからツラい!!わかって!!』
誠一『…わかんないよ…どうやって別れられんだよ!』
早智『……好きだから、もう、私を忘れて欲しいの。…誠一を引きずったままなんて、……好きだから、苦しい…の…』
早智が涙を溢す。目が合わせられない2人。
「はい!カット!オッケー!!」
最初に冬哉さんと別れようとした時みたいだ。
思い出して、本気で泣いた。
私の中で『早智』が生まれた。
こうなるともう早い。私の中の早智が勝手に私の口を借りて話して、体使って動き出す。
早智『んんっ、…あああっ!ああっ!んう!んんっ!はあっ、』
誠一『はあ、はあっ、………早智、愛してる、はあっ、』
早智『……はあっ、…私、このまま……死ねたらいいな……そうしたら、ずっとずっと誠一の腕の中にいれるね……んうっ、…んう…誠一だけの私でいたい…はあっ……んんっ、イク、んああ!!』
誠一『…んんっ、…早智は…俺だけのだ…んんうっ、…』
「はい!カット!!オッケー!!」
このシーンは真澄さんと冬哉さんが結婚するかもって思い出した。
そう思ったら、繋がったまま死ねたらって、本当に思った。
早智は本当にそう思ったんだと思う。
だから「私を殺して」って言葉が次に出たんだと思う。
繋がった瞬間の悦びがあったから、出た言葉だったんだ。
私、恋してて良かった。
前に監督が
『女優は恋愛してなきゃダメになるぞ』
って言ってた意味が理解できた。
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