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「はあっ、はあ、…ご飯は?…んう!んんっ、んんっ、」
「んあっ、…こっち、先…気持ちいい…はあっ、はぁ、はぁ…」
もう立っていられなくなった。そのまま、抱えられてベッドで四つん這いになった。
奥まで、奥まで入れて。いっぱい擦って。
お尻つき出して、腰振りまくった。
「はあっ、ああっ!…気持ちいい!んあああ!んんっ、!あああっ!」
「は、はあっ、…ビクビク…気持ちいい!…んんっ!イク!んああ!」
「あ、…あああ!んああ!イク!んうっ、イクううっっ!」
胸元のネックレスは無い。
もうすぐ私の指にはまる予定だから。
式はしない。
騒がれるの、もう嫌だし、私は普通の女の幸せを夢見て行くから。
写真だけ、ウェディングドレスの私とタキシード姿の冬哉さん、留め袖姿のお母さんと撮った。
冬哉さんのご両親は冬哉さんが『ホストになる』って言った時に縁を切られたみたいだけど、連絡だけはした。
たまにだけど、連絡し合えるようにはなってきた。
徐々にでいいと思う。
私の指輪が、お揃いになって、お互いの薬指にはまった日、2人で役所に行った。
ちゃんと私は冬哉さんの『妻』になった。
冬哉さんは私の『夫』になった。
「美月、本当に女優はもういいのか?」
「うん。もう充分だよ。……これからは2人で幸せになりたいの」
「……誓う。…一生、俺は美月を愛していくからな」
「…誓う。私も一生、冬哉さんを愛して生きていきます」
「……離さないからな。離れんなよ」
「離れないよ。…離さないでね」
指輪した手で、手を繋いで新居に戻った。
………寝室に真っ直ぐ向かうんかい。
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