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「二人とも変わりない様だな」
そう、口にしようとしたのと同じ言葉が背後から発せられた。
高すぎず低すぎず。聞き取りやすいハスキーな声。
その声に俺が振り返るのと、双子が俺の横を駆け抜けたのは同時だった。
「「ディオ!!」」
抱きつこうとして避けられたのか、床に倒れている二人を意にも介さずスタスタと歩いてくる人影。
長い銀髪が背中で揺れていた。
「やあボーデン」
「久しぶりだな、ルーサレルはどうだった?」
「良くも悪くも、と言うところだな。後で報告するさ」
「ああ」
近くにいたボーデンと軽く話しているのを見ていると、翠の瞳がこっちに向けられた。
「元気そうだな」
「ええ、柊南殿も変わりない様で」
「おう。フレアはどうした?」
確か一緒の飛行船で帰ってくる予定だった気がするんだが…?
「ああ、フレアなら…」
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