幹部会-1

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「二人とも変わりない様だな」  そう、口にしようとしたのと同じ言葉が背後から発せられた。 高すぎず低すぎず。聞き取りやすいハスキーな声。 その声に俺が振り返るのと、双子が俺の横を駆け抜けたのは同時だった。 「「ディオ!!」」  抱きつこうとして避けられたのか、床に倒れている二人を意にも介さずスタスタと歩いてくる人影。 長い銀髪が背中で揺れていた。 「やあボーデン」 「久しぶりだな、ルーサレルはどうだった?」 「良くも悪くも、と言うところだな。後で報告するさ」 「ああ」  近くにいたボーデンと軽く話しているのを見ていると、翠の瞳がこっちに向けられた。 「元気そうだな」 「ええ、柊南殿も変わりない様で」 「おう。フレアはどうした?」  確か一緒の飛行船で帰ってくる予定だった気がするんだが…? 「ああ、フレアなら…」
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