幹部会-1

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Side ディオ  全員が円卓に着いたのを確認してか、柊南殿が口を開いた。 「とりあえず視察の話か…」 「その前にする話があるだろう」  出端が挫かれてか、微妙な表情で(はす)向かいのボーデンを見る柊南殿。 「いや、絶対荒れるから後のほうがよくね?」 「先に知っておくべきだろう?」 「いやでもさあ…」  いやそうな顔を隠しもしない柊南に厳しい顔をしたボーデン。 「荒れるかどうかは内容次第ではないか?」 「そうだよー」 「そうですわね、聞いてみないと分かりませんわ」  無言の攻防を防ぐために口を出すと、オスターとマイヤが続いてそう発言してくれた。 「えぇー」 「今日の午後なんだがな」 「あら、タイムリーな話ですわね」  神妙な顔をして話し出したボーデンにマイヤがツッコミを入れる。 確かにタイムリーだな… 「ああ、柊南に服従の魔術を掛けようとしてくれた輩がいてな」  はい?? 「なんですって?」 「ちょっと聞き取れなかったんだけど…?」 「んーと?」 「へぇ…良い度胸じゃん」  ああ、確かに柊南殿の言うとおりだったな。  この内容なら荒れない訳が無い。 良くも悪くも、協会の幹部には柊南殿第一のメンバーしかいないのだから。
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