1.女の子…?

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「あぁ……。 もし、リアルBLを観ることが出来るとしたら、誰のが観たいか……? みたいなことだったと思う」 「………」 「………」 「………」 「生きてるか……?」 「……あっ……すみません。 えっと………リア……?………ビー……?」 やっべぇー……思考回路が停止しそう……。 「つまり……誰がヤってるのを観たいか……?ってこと」 それでも、きょとんとしているオレの顔を見て、(まもる)さんは、デッカい溜め息をついた。 「まあ、いい。フローラが送られてきたら見せてやるから、少しはそれで勉強しろ」 「ウッス」 「…ところで紫津木(しづき)……話があるんだが…」 「?…はい」 「今から話す事は、墓場まで持っていくつもりだった。 ただ……大人の事情で状況が変わった……」  「はぁ……?」 何の話だ……? 「今話さなきゃ、一生後悔すると思った……。 ただ、お前に伝えたいだけであって、その後どうこうするつもりはない」 「えっと………?」 「オレの自己満足だから、すぐに忘れてくれてかまわないから……」   「ちょっと!……ちょとストップ! 前置き長過ぎ。 何の話ですか?」 (まもる)さんは、一瞬目を見開くとオレから視線を逸らした。 「オレが……」  「はい……」 「お前のこと………好きだ……て、話……」 「そうですか………て………えっ………?」 (まもる)さんの顔を見ると、頬どころか目まで真っ赤で……潤んでて……口を隠している手は、小刻みに震えてて……… そんな様子の(まもる)さんに、突っ込めないし、 まして……茶化せない……。 どうすれば………?   オレは、震える(まもる)さんの手を取り、自分の両手で包み込んだ。
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