1.女の子…?

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***** 「腹減ったぁ。つーか、ねみぃ」 外に出ると、辺りはすっかり夜の街に変貌していた。 制服でウロウロできる雰囲気じゃねぇよな。 結局、あの後、社長や女の子と食事する気分にはなれず、断りの電話をいれてしまった。 (まもる)さんは、めっちゃ怒ってたけど。 だってまあ、しょうがねぇよ。尊敬してる(まもる)さんから、コクられたら、サラッと受け流せないつーか、オレだけチャラチャラと、女の子とイイ想いなんて出来ねぇじゃん。 今日ぐらいは、(まもる)さんの事想っててやりてぇし、 知らねぇ女子からコクられた時みてぇに、事務的に処理したくなかったんだよ。 _と、ガラにもなく、しみじみと歩き始めると、街灯の下に見覚えのある姿が……。 「えっと……確か……」 「あっ………えっ……?」 めっちゃ驚いた顔をしてる………? 「如月(きさらぎ)さん……?だっけ?」 「はい!そうです。………あの…?」 「ん?」 「……高校生……だったんですね」 「……は?」 確かにオレは、グレーのタータンチェックのパンツにワイシャツ、エンジのネクタイに紺のカーディガンという、すぐに制服とわかる格好をしていた。 「スタジオにいらした時は、とても大人っぽく見えたので……、てっきり、同じ位かと……」 「ああ、それで」 _びっくりした顔したんだ。 ん? 「同じ位って?……いくつ?」 「大学2年……二十歳です」 「へぇ。…………え……えぇぇっっ?!大人?!」 「はい……よく若く見られます……」 「あっ………悪い…」 「いえ………慣れてるので……」 でも………こんな細ぇし、ちっちゃいし、肩もこんな狭ぇし……あっこれは、年齢関係無いか…… ほっぺたなんて、ぷにぷにしてそうじゃん。
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