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弘平が生徒用玄関前に到着すると、入り口には看板が立てられ、クラスと名前一覧が張り出されていた。
最新機材をふんだんに導入している学園にしては、ひどくアナログな方法だ。
看板には30人ずつの名前が4クラス分、紙に印刷されて貼られていた。
紙の貼り方も雑で、あまりキッチリした性格でない弘平から見ても「端を揃えればいいのに」と思わせるズレっぷりだ。
自分の名前が一組にあるのをすぐに見つけた弘平だったが、全員の名前を一通り見ていた。
「読めない名前も結構あるなぁ。」
程なくして予鈴が鳴り始め、弘平は自分のクラスに向かった。
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