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旅館に戻るやいなや、藍李は絢那や他のメンバーに引っ張られ、大浴場へと連れてこられる。
「夕食まであまり時間ないんじゃ……」
「まずは温泉! そして浴衣で宴会場に集合だから!」
「浴衣といえば、湯上がり必須!」
「宴会終わった後でまたゆっくり入りにきましょうね~。でもとりあえずはちゃちゃっと入っちゃいましょう!」
口々にそう言われ、反論する間も与えられないまま皆で温泉に入る。
大急ぎで髪や身体を洗い、湯船に浸かった。
「はぁ~~~いいお湯!」
柔らかいお湯に身体を浸すと、芯からぬくもり、肌もツルツルだ。しかしそれを存分に堪能する余裕はなく、しばらくしてすぐ絢那から声がかかる。
「はーい、出るよー。ヘアメイクの時間を確保しないとねっ」
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