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ある日曜日のこと――
マンションの2階に住む和夫(かずお)は、バタバタしていた。
お昼頃から、哲也(てつや)と雄治(ゆうじ)という、同じ美容師専門学校の友達が、連休の旅行先のことで、やって来ることになっていたからだ。
そのため和夫は、朝から三人分の食事の買いだしに行った。
ちょっと遅い気がしたので、哲也にスマホで連絡を取ってみると、
『とにかく、ちょっと来てくれ』
とにかく行ってみると、橋の所にいて、男がグッタリしていた。
始末したい――と言うので、仕方なく橋の下へ運ぶのを手伝ってしまった。
ゴミの山に隠してから、マンションに急いだ。
落ち着けないながら、なんとか昼食は食べた。
しかし、やはり気分が乗らないということで、旅行の件は延期になった。
和夫が、気分転換に映画を見に行こう――とタクシーを呼んだ。
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