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本通りに出てしばらく走行していくと、信号で止まった。
その時、彼らのタクシーはワゴンカーの後ろになった。
すると、後部席の三人の様子がおかしくなり、雄治が、
「前の車の男――アイツだよな?」
「いや違うよ。アイツが生きてる訳ないよ」
「そう言えば、そうだな……。しかし、アイツのような……」
すると和夫が、
「あっ、アイツがこっちに来るぞ……」
哲也も青くなり、
「うわー、マズイな……」
例の男がワゴンカーから降りて、こっちに向かってきた――と三人は思い、
「もー、ダメだ――!」
二人はタクシーから降りて逃げた。
仕方なく和夫が料金を払うと、二人を追うように逃げた。
三人は、目の前にあった地下鉄口に入った。
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