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その日も、ギルティアは敵の手によって境界空間へと大量に放出された異形を討伐する為に、果て無き宇宙の連なりを彷徨っていた。
「まさかソルジャーESと融合した異形がこれだけの数存在するとは…!」
異形の一団を追って境界空間を航行しながら、ギルティアが呟く。
かつてギルティアが交戦した企業『ラーゼル重工』の量産型機動兵器『ソルジャーES』…確かに、基本的にAI制御の量産機であったとはいえ、この数は異常だ。
かなりの数を撃破したにもかかわらず、まだ相当量が残っている。
敵…死んだはずのラーゼル重工社長、ラーゼルを蘇らせた今回の戦いの黒幕、インフィナイトが自分達の設備で量産でもしたのだろうか。
…ギルティアは既に、追撃を続けながら、本来旅を続けていた宇宙群、アルセントの領域を出ている。
ワールドコアの影響範囲の外では、アクセスは使えない。
それ故、ギルティアは今、境界空間からエネルギーを回収して戦闘を行っていた。
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