0人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ
僕は逃げた。
竹藪から5年前に殺人事件が起こった建物(現在は、心霊スポットとして有名な)を覗いていたら、顔は見えないが黒い服とズボンそして手袋を身に付けた人間らしき物体に見つかったのだった。
それは容貌が人間なだけでその物体が人間であるかは分からない。
僕は咄嗟に逃げた。急いで逃げた。脇目も振らずに逃げた。
途中コケてしまった時に背後を確認すると物体は、ついて来てなかった。
テレビ番組のインチキくさい映像ではよく幽霊とされた人間らしき物体が付いて来たが...。
アレは嘘なのかと思ったが、物体次第によるのではないかと考えていた。
気づくと寝てしまっていた、辺りは真っ暗だった。
日が暮れてしまったのだった。
辺りを見渡すと僕はベッドの中に居た。
何故かと考えていると、それは物体が僕を見つけた時に居た建物だった。
ベッドから出た。
恐る恐る携帯していた懐中電灯で辺りを照らしながら、廊下を進んでいた。
そうすると夜のせいなのか少し寒く僕はトイレに行きたくなった。
トイレはすぐ近くにあった。
僕はそこに入った。
そして用を足した。
そしてトイレから出た。
トイレでは何も起きなかった。
しかしよく考えてみると誰がベッドまで運んで来たのか?
僕には分からなかった。
もう一度ベッドの部屋まで戻ってみた。
その部屋には何もなかった。
部屋から出ようとしたその時黒い服装の物体がこちらを廊下から見ていたのだ。
そいつは僕を追いかけて来た。
僕はトイレへ逃げ込んだ。
ドアを閉めようとした。
しかしそいつが手を伸ばして閉じようとしているドアを開けようとしている。
僕はそいつに顔を見ないようにした。
しかし鏡に映ってしまったのだ。
顔が...。
その顔は自分そっくりの顔だったのだ。
そこで僕は倒れた。
最初のコメントを投稿しよう!