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もっと欲しい。指では触れられなかった場所をもっと犯して欲しい。
ミケの体内はもっと奥へとミハイルを誘うようにうごめく。
張り出したカリの部分が一点を通り抜けるときに、ミケの腰が不随意に跳ねた。その場所を何度もミハイルは往復する。
「ぅぁ、あ、ミハ……っんんっ、そこっ……ふっ、くぅ」
「はぁ……っ、すご……しまるっ……っん」
腰からじんわりと痺れてゆくような甘い快楽に、意識をさらわれそうになる。
最初にしたときよりもはるかに気持ちがよくて、目の前のミハイルも気持ちよさそうにしていて必死で。これが本当の情交なのだろうとミケは思う。
ミケの反応する入り口の浅い場所ばかりをミハイルは攻めているが、それもミケを気持ちよくさせようという彼の思いやりなのだろう。
だが、本当は奥まで突き込みたいんじゃないか。ミハイルの竿は半分も埋まっていない。
我慢しているのではないかと思うと、ミケはたまらない衝動に駆られた。
あれを全部感じたい。
全部中に納めて、包んで、ミケのすべてで感じさせてやりたい。
「な、あ……ミハ、まだ奥、入るだろう?」
「っ、で、でも」
「遠慮するな。一度は入ったんだから」
「でもあの時は無理やりだったから」
「大丈夫……俺が物足りないんだ、奥が寂しい」
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