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優勝したスイカは、神社に祀られることになった。
人が大勢集まっていたのは、このあと無料で振る舞われたスイカが目当てだったようだ。
「喜久井氏」
「何よ!」
片桐君は、私の気迫に訳がわからないで尻込んだ。
好きな人に、スイカの品評会のバイトに誘われるって何よ?
……そりゃ、断れないこともなかったけど・・・。
「バイト代ももらえるし、今日のお礼に一個買ってやろう」
片桐君はスイカの直売コーナーを指差した。
ホワイトデーに、『身近な統計学』という本をもらったことをなぜか思い出した。
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