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一曲目を私が送信した。
「んん?」
画面に、厳しい表情の軍人の服を来た男性が映った。
選曲はアニメソングのはずなのに…
次いで、聞いたことのない軍歌と思しき曲が流れる。
デンモクの画面には、確かに今送信したばかりのアニメソングのタイトルが表示されている。
「えっちゃんよ…」
「あらららー」
依然流れ続ける軍歌を演奏停止して、えっちゃんがデンモクで別のJ-POPを送信した。
~♪
まただ…
丁寧に先程とは違う軍歌が勇ましく流れる。
「んー、ちょっと気持ち悪いわね、部屋変えよっか」
部屋を変えたら、その現象は止んだ。
そのカラオケ屋の立地場所に、なんの歴史があるかは知らない。
勘弁してほしいなぁ、と、今でもそこを利用するが、その部屋は使わないことにしている。
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