ヒルコ

2/10
前へ
/10ページ
次へ
明治終わり頃、西国の果ての貧しい漁村に一組の夫婦がおった。 子が授かったが、あるとき運悪く旦那が足に大怪我を負い、動けんようになってしまうと、長患いになりそうだと嫁は諦め、生んだばかりの女の赤子は間引くことに決めた。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加