そこへ入ってはいけない

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 ふと窓を見るとなぜか暗く、室内も薄暗くなっていた。  二人は、あわてて窓に行ってみた。 「やっぱり夜になってる……」  良一は腕時計を見てみた。 「二時だ……」 「いったい、どういう事なの?」  すると暖炉の方から、ゴー! という音がして、白煙が出始める中、不気味な和服の女が姿を現した。 「ヤバーい。出ちゃった……」 「どうしよう……」  すると、その女の頭が見る見る大きくなり、口だけになり、その口が大きく開いた。  玲子は、思わず良一に抱きついた。  すると、大きく開いた不気味な女の口が、ものすごい勢いで吸い込みだしたのだ。
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