枯葉

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なぜ、管理人があんな事を言ったかは分からないがわたし達以外に、キャンプ場には人はいなかった。 「うわ!こんな広いキャンプ場、わたし達だけで貸切り?超ラッキー!」 紀子がハイテンションで言う。 テントサイトは、結構広くみんなお気に入りの場所を見つけてテントを建て始めた。 途中、さえのテントが思いも寄らず大きくみんなで建てるも崩れ、苦戦したがなんとか建てられた。 日中は暑く、さっそく川へ入りに行く用意をする。 着替えを済ませて、川岸に着くなり 思わず、声を上げる 「わあ!きれい!」 ここは日本かと思えないぐらいエメラルドグリーンの透明な澄んだ川がある。 例えるなら、川と川底の境界線が分からないぐらい透き通っていた。 余りの澄み切った水辺に入るのが躊躇するぐらい、ある種の恐怖を感じた。 そんな、わたしをよそにKと彼は早速向かい側の土手まで泳ぐ。 男の人って、鈍感なのかな。ふと、そう思いクスッとする。 みな、思い思いに過ごし、川で泳いだり、上がってテントで昼寝したりした。
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