壁の向こう側

枯葉

しばらくして、カレーも終盤にさしかかろうとした時、

ある一台の車がこちらに向かってきた。

中からは、子供連れの親子3人がこちらに向かって来る。

お父さんと思われる男性は、30代前半の優しそうな人に見えた。

お母さんと思われる女性は、20代後半の笑顔が素敵な人そうだ。

子どもと思われるその子は、笑顔だがとても大人しくあまり、はしゃがない子どもだった。

「よかったら、私達もご一緒させて頂いてもいいですか」

優しそうなその女性は、わたし達に声をかけた。