視線と白猿

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母とどうしようか?と言う話になった。 一寸先は闇。 この先の道はどこまで続いているのか……? どうにもならなくなっったら引き返そうと言う話になり、その道へと車を走らせた。 恐らく、福島県から山形県へ行く道の内、比較的古い旧道であった。 山に入ってしまってから、薄々感じた。 なにかに見られている!! 人なんかじゃ無い。 車の上からなにかでかいものが覗いている。 感じるのだ。 邪眼……というものか。眼力だけで頭が狂いそうになる。 母も私もビタっと会話が途絶えた。 お互いに気付いている。
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