その道を通ってはいけない

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「あんた誰よ? 勝手な真似しないでよ!」  すると、その血だらけの男はドアを閉め、 「さー、車を出すよー」  アクセルを踏み込んだ。 「誰か助けて――!」  彩子は車から出ようとしたが、ドアは開かなかった。 「キャ――!」  血だらけの男は、不気味な目を光らせ、 「わはははは――!」  車は走り出し、次のカーブを曲がらずに谷底へ落ちていった。
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