弟一章 一 俺とお前らの関係?

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「それじゃいくぞっ!? いっせぇーのぉーでっ!!」  直後、一気に口元にジョッキを持っていく六人の変態達。  黄色いシュワシュワの液体は物凄いスピードでなくなり、1番手はゴリラ石山。  2番手はチャラオの純。3番手は天然のこうた。4番目はこの小説の主人公であり、唯一の常識者である俺だ。  そして、残るはメガネイケメン竜二と爽やかイケメン智久の一騎打ちというところで――――――――――  当然の如く純の邪魔が智久に入る。そして、それに気を取られている瞬間に、竜二がフィニッシュしたのだった。 「ぶははははははっ! とものま~け~! おらっ! 早くお前の粗末なち○こをだしやがれっ!」  ともひさは必死に反論するが、最初からこうなることがわかっていて自分も参加したんだから何も言えまい。  そこで、俺たちは必死に抵抗する智久を押さえつけ服を脱がそうとする。  すると背後から熱い視線を感じて振り向くと――――――怒りの形相で此方を見詰める居酒屋の店主。  その手にはしっかりとフライパンが握られ、俺たちは青い顔をしながら智久を放すのであった。  それからは皆さんの予想通りである。店主にこっぴどく叱られ、結局は店を追い出されてしまったのである。  そして、テンションの下がった俺たちはそのままフラフラになりながら家に帰ったことだけは覚えている。  後、智久が純に途中で脱がされていたことは――――――――――忘れておこう。
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