第八話 夏祭りと秋の訪れ

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パン屋を出ると、達也が息巻いてきた。 「何でパン屋から出たんだよっ?まだ聞ける事があったんじゃないのかっ?」 縁は言った。 「これ以上ここで聞ける事は無い。それに、下手に話をややこしくする可能性があったからな」 桃子が達也を少し睨んで言った。 「君がそんなに、取り乱していると、店の老夫婦が必要以上に心配するからな……」 桃子に睨まれて、達也はシュンとなった。 瑠璃は言った。 「あまり手掛かりは無かったね……」 縁は言った。 「そうでもないぜ……」 達也は下を向いていた顔を上げた。 「何かわかったのかっ?」 縁は言った。 「さっきから思っていたけど……この道はほとんど車が通らない……それだけこの道は車が通るのに適していないと言える」 桃子が言った。 「車で拐ったとなると……さすがに目立つな」 縁は言った。 「防犯カメラを確認しないと……確証は持てない。だから、バイト先に急ごう」 4人は再びバイト先に向かった。 ファストフード店に到着すると、店内で今野を待つ事にした。 4人は適当にドリンクを注文し、テーブル席に座った。 店内はそこそこ広く、この時間帯でも店内は賑わっていた。
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