第八話 夏祭りと秋の訪れ

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縁は瑠璃に言った。 「雨家さん……今日のシフトって、わかる?」 瑠璃は言った。 「私……シフト表持ってるから、見てみる?」 そう言うと瑠璃は持っていた手提げ鞄から、A4サイズのシフト表を取り出し、縁に渡した。 縁は受け取ったシフト表に目を通した。 シフト表を見ながら縁は言った。 「青山さんのシフトは……正午から午後6時30分か……うん?この時間の出勤は青山さんだけだな」 確かにシフト表には、美香とだけが正午からで、後のバイトは午後1時からになっていた。 縁は瑠璃に言った。 「青山さんの今週のシフトは、全部正午から……シフトは誰が?」 瑠璃は言った。 「店長と副店長が決めてるよ」 縁は顎を撫でた。 すると、店にスーツを着た男性がやって来た。今野だった。 縁は今野に手を振って、席に呼んだ。 「今野さんっ!こっちこっちっ!」 今野は縁達の席に来ると、いきなり縁に文句を言ってきた。 「困るよ……縁君……いきなり呼び出して、防犯カメラのデータを持ってこいって……」 縁は苦笑いして言った。 「ごめんっ……こんな事は今野さんにしか頼めないからさ……」 桃子は言った。 「で、今野刑事……頼んでいた物は?」 今野は顔をひきつらせた。 「持ってきましたよっ!町内会に無理言ってねっ!」 今野は空いている席に着いて、SDカードを3枚差し出した。
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