プロローグ1

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プロローグ1

「ハァ…ハァ…」 謎の男たちに追いかけられてずいぶん遠くまで走ってきた。俺はただ「普通」に暮らしていたかっただけなのに。 記憶が途切れ途切れだ。覚えているのは血の繋がらない兄と大学からの下校途中であの男たちに誘拐されて変な薬を飲まされそのまま意識を失ったこと。 目が覚めると全身の感覚が自分の体ではないような不思議な感覚に陥った。周りを見ると白衣を着た科学者のようなものたちが成功だと手をうった。ふとガラスの方を見て自分の姿を確認すると自分ではない姿が映っていた。一言でいうなら白い天使のような何かを擬態した怪人。兄はと探すと兄はホルマリンの中にいた。けど俺と同じような怪物のような姿で。 呆気にとられていると科学者は次は脳の方をと俺に触ろうとした。嫌だ何もするな恐怖心でいっぱいで科学者を殴りうまく外へ逃げ出すことができた。 そして、今の現状に至る。誰もいない場所につき気持ちの整理がなんとなくついて兄は大丈夫なんだろうかやどうすれば元に戻れるかなど考えているとライトがこちらに向けて付いた。バレてしまった諦めそうになったところライトを当てた人物はなんと養父なのであった。 養父はもう大丈夫だ。ごめんなといいベルトに刺さっている鍵を外すと元の姿に戻った。俺は安心したのか全身の力が抜けそのまま意識を失った。
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