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目が覚めると不思議な空間にいた。ここはどこだろうとあたりをキョロキョロしているとあの時俺がなったような怪人…いや似ているけど違う気味悪さもないただ美しい天使そのものだった。
「ごめんね、君をこんなことに巻き込んでしまって。怒ってるよね?」
「まぁ…。けど怒りの感情というよりも今は困惑、状況が整理が追い付かなくてな」
白い天使はクスリと笑った。
「そうだよね。突然こんなことになってしまったのだから、マスターさえいればこれを阻止できたのに本当にごめんなさい!」
こちらに向かって深々と頭を下げてきた。悪いやつ…ではないのか?マスターって主人みたいなのがいるらしいな。それにしても本当あの怪人になった時の姿と似ている。何か関連性があるのか?
「なあ、あんた何か知っているよな。このことが起こった原因、あの科学者の正体、俺が怪人になった時の姿が妙にあんたに似ていることとか」
「答えたい...けどここにいられる時間をあと僅か見たい。けど一つだけ言えることは君のその怪人ってのは違うんだよ。通称「仮面ライダー」っていうんだ」
「仮面...ライダー?」
仮面ライダー?あの都市伝説のようなもの?悪と戦うバイクに乗るヒーローのことか?ああ余計混乱してきた。
「大丈夫?時間が限られているから簡単に説明するね。君の変身した姿は仮面ライダーアーク。鍵に封じ込められた僕の力を7割使った仮面ライダーさ。アイツらはそれを逆手にとって悪いことに利用しようとしていたけど…。目覚めたときにはきっと覚えていないだろうけどお願いがあるんだ。」
「なんだ?」
「いつか君の目の前に僕の兄が現れる。そのときはーーー」
そういいかけると突然暴風のような現象が起こった。目の前が見えない...、吹き飛ばされる!
「時間みたいだね、頼み事はそのときになったらまたいうよ。またね」
白い天使は悲しそうに話した。
「待て!アンタの名前聞いてなかった、教えてくれ」
強風で話づらい中声を張って聞いた。
「僕の名前はティファレト!正義と忠誠を司る天使だよ、それと君が目覚めるとき世界は君の知っている世界と変わったものになってるかもしれないしきっと君を狙ってくる気を付けて。汝の境界の扉よトジヨ」
そう唱えると目の前が真っ暗になった。どうやら夢ではなかったらしい。
「君を信じているよ。頼んだよミカ」
一人になったティファレトはそう呟いた。
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