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それ以外にも、このエラーアースには、戦闘可能地域や、芸術家が多く居住する地域、いわゆる神と呼ばれる人々が揃う街など、多数の街が存在している。
そして、もちろん平和に暮らすことだけを目的とした街もある。
そのどこに行くかは個人が自由に選択できる。
例えば本能寺が救われた後、逃げ切った多くの織田信長は、戦闘可能地域を選択し、自分自身との戦いの中で、誰が一番強いかを競っている。
とても不毛な戦いだと思うが“天下を獲る人間は一人しかいらない”というのが彼の考え方らしい。
現在生き残っているのは、おそらく5人目の信長だったと思う。
珍しい例だが“歴史修正人”として働く信長も存在する。
自分が何度も旅行者に救われていることや、自分も含め修正人になくなく殺害されている人たちの存在を知り
「誰かに切られるなら自分で切る。人を切るのは慣れた人間がやった方が誰も苦しまずに済む」
という気持ちが芽生えたらしい。彼はとても優秀な修正人だ。
ちなみに一つ付け加えると、歴史的な大罪を犯した人物には居住地域選択の自由が与えられることはない。
彼らが持ってる犯罪能力は、この星でも脅威だ。
彼らは自動的に、地球で言うところの南極の保護施設に収監される。
南極と言っても君たちが想像するような場所ではない。
一度、めざましい文明の発展を経たと思われるこの星の南極は、人々が居住するのに不自由ないくらいの施設環境が整っている。
彼らはそこに収監されながらも、南極から出ること以外の自由はある程度許されている。
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