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歴史の修正の仕方は実にシンプルだ。
旅行者が触った歴史のなるべく近い一端、本で言うなら16ページの部分で歴史のずれを遮断する。
例えば織田信長は、本能寺から救われた直後に、結局は、歴史を修正する人々の手によって殺害されることが多い。
歴史が変わるより前の地点に訪れれば良いのでは、という当然の疑問も沸くかもしれない。
しかしそれは最終手段だ。
15ページの変更をごまかすために14ページに無駄な描写を足すことで、それがまた新たな歪みにつながるかもしれない。
僕たちは歴史という一冊の本を、より“初版本”の美しさに近い状態のまま、維持しなくてはならない。
それが今の社会の基本的な考え方だ。
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