第2章 遭遇

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「念のために聞いておくけど、旅の途中ってことはないよね?道に迷ったのかな?見たところ荷物は持ってないようだけど…」 俺はナルと戦った時のままの姿であり、手ぶらでなおかつ武器も持っていない。 「街道から近いとはいえ、最近は物騒だしこの森には魔獣もでる。 君のような女の子が1人でこんなとこにいるなんて、何か訳ありなのかな?」 たまたま通りかかったところで俺の声を聞きつけて様子を見にきたってわけか… って、ちょっと待て! 「俺は男だ!それに子どもじゃない!27さ…」 27歳の立派な大人だ!と言いかけて思い出す、俺はナルのせいで17歳まで戻ってしまってる。 おっさんの話からするに、ここは治安もあまり良くなく、さらに魔獣も出る。 そんな所に荷物持たずに子どもが1人でいるなんてあまりに不自然。訳ありと思われても仕方ないだろう。
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