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そう言ってユウラが見せてくれたものは、一冊のノート状の物体だった。
「中を見てみろよ。こいつはとんだお宝だぜ。」
ユウラにうながされ、ぼくはその冊子のさいしょのページをめくった。
そこには、半世紀以上も前の写真がきれいにならべられていた。
「こいつは絶望写真なんかじゃない。ラクガキがどこにもない…。
1%の確率でしか見つからないレアもの、希望写真が、こんなにもたくさん…。」
ユウラが見つけたのは、希望写真が夢のように集まった、希望アルバムだったのだ。
「こいつを売れば、一生遊んで暮らせるな。
まさか絶望しかないと思っていたこのがれきの海のサルベージで、希望アルバムが見つかるなんてよ。
おれあツイてるぜ!」
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