第二話『俺とアンタ』

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  あれから二年、コイツのせいで俺は振り回されて今に至る訳だが……あの頃の事を忘れた訳ではない 中学の時、俺は既に汚れていた 色々な奴とヤッて金を稼いでその日その日をやり過ごす毎日だった だからコイツと出逢った時もそうしようとしていたのに…コイツはその日俺とヤる事はしないでただ”話す“だけで終わった 話しただけだから別になんもないし、金だってちゃんと払ってくれた ……片手に余るくらい 最初は教師だなんてお断りだと思ったし、学校にバレたとも思った なのにコイツは、学校に何も言わなかった 俺が生徒だって分かっていた筈なのに 何か裏があるのかと疑いの目で監視していたのに、学校では親しく話し掛けるような事をして来なくて 寧ろ、あれは別人の奴だったのかもと思う程に何もなく一週間になろうとしていた時 またゲイバーに現れたんだ 『やぁ、一週間振りだね。覚えてくれてるかな?』 『………覚えてるよ』 『それはとても光栄だね。じゃあ、今日はまた私だけに構ってくれないかな』 学校に居る時とまるで別人のように身だしなみがきっちりしている 男爵のようなエレガントのコイツの姿と、学校で見かけるボサボサで眼鏡を掛けたダサい教師とは思えないくらい だが、その辺の奴の相手をするよりは金も体力の無駄もしないから正直言って楽だった 『別にいいけど』 それから週に一回は通い始めてくるようになって、俺も次第に楽しくなって来ていた そこから色々あったけど、コイツに告白をされて俺は迷う事なく告白を受け入れていた 愛とか恋とかはよく知らないし、できるか分からなかったけど コイツなら、コイツとならできるかもしれないと思えた いや、今でもそう思っているんだ俺は
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