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私の高校の通学路には女の幽霊のいる電話ボックスがありました。
私は生まれつき霊感が強く、いわゆる霊という存在が視えていました。
女の霊は白い洋服に長い髪でうなだれて立っているため顔は視えません。
その幽霊電話ボックスは橋の袂にあり、そこを避けて通学しようとすると遠回りになるので、嫌な感じはしていましたが、なるべく気にしないようにして横を通っていました。
幽霊の彼女は私に向かって手招きすることもありましたが、こちらが視えると分かれば、付いてきたりする霊もいたので、私はいつも視えないふりをしていました。
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