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ある日の夜中に目が覚めた。
夜中に目が覚めるのは珍しいことではない。トイレに行きたかったりあるはずだがこの時はトイレに行きたいわけではなかったのでそのままもお一眠りしようと目を閉じた。
私の自宅は玄関から廊下がのびていて、正面のドアを開けるとリビングに、左側のドアを開けると寝室に、右側のドアを開けるとお風呂、トイレがある。
独り暮らしだがトイプードルを飼っていてよくなついていた。
だが一緒には寝ていない。
私は寝室、ペットはリビングにあるクッションで寝ている。
トトトトト。と音が聞こえ目の前にトイプードルがいる気配を感じた。
「寝室にきてしまったか、仕方ないな。」
と思ってそのまま寝てしまおうと思ったのだが一つ思い出してしまった。
寝る前にこちらの寝室に来ないようにドアを閉めている。
ドアはドアノブ式でトイプードルが回せるわけがないしドアが空いたような音も全くしていない。
では、目の前にある気配の正体は一体なんだ!?
そお考えた瞬間全身の毛が逆立つような異様な気配に変わり身体も全く動かなくなった。
怖くて怖くて仕方がなかったがやがて気絶してしまったのか気付けば朝になっていた。
寝室のドアはもちろん閉まっていたしトイプードルもリビングにいた。
あれはなんだったのかいまだに分からない。
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