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「ともかく、これは詳しく調べてみる必要があるな。真田が凛星に接触してきたのも気になるし」
「それは厄介ね。奴らが本格的に動く前に、こちらも何かしらの策を講じなければならないわね」
「だから一度、“連盟”に話してみようと思う。凛星にもそろそろ彼らに会う時期だろう」
「そうね。私もちょっと会ってみたい」
「帰ってきたら、会わせてやるよ」
「ありがとう。それじゃ、もう行かなきゃ」
「引き続き、例の件、頼んだぞ」
「分かってますって。“魔”は力」
「“法”は秩序なり」
俺は電話を切ると椅子に座り、書類に目を通し始めた。
ところが……
――うーん……ダメだ。
全然、頭に入ってこない。
表の仕事以外でも考えなければならない事が山ほどある為、全然、頭に入って来なかった。
――それでも、ここが正念場なんだ。
ここで頑張れば、夕凪西支店は良い評価が得られるんだ。
――バチンっ!!
俺は両手で頬を叩くと再び、書類に目を通した。
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