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いきなりの事で私は言葉を失った。
直也は立ち上がり、私に迫ってきた。
「なぁ、いいだろ。あの事件のせいで、サークルは崩壊寸前だ。仲間達はお前のせいだって言ってるが、俺はそんなの気にしてねぇよ。だからいいだろ?」
「ちょっと……や、やめてよ」
迫る直也に私は立ち上がり、逃げようとしたが無駄だった。
後ろは壁、前には直也に挟まれてしまったからだ。
直也はゲスな笑みを浮かべながら、壁ドンをした。
「色んな女とヤリまくったが、やっぱり俺はお前と相性が良いみたいだ。お前の締りは最高だし。それにお前だって、溜まっているだろ?」
「そ、そうだけど……」
私は否定はしなかった。
我慢できないのか、直也は私の胸を見ながら、舌舐めずりした。
「所詮、お前は俺のメス犬だ」と、直也の顔はそう言わんばかりに、私の身体を触ろうとし始めた。
――メス犬か……
昔の私なら、この愛撫に負け、誘いにホイホイと乗っかっていただろう。
――でも私は……
……昔の私じゃないっ!
私は身体に触れようとする直也にほくそ笑んだ。
「言いたいことは、それだけ?」
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