第3話 尊敬か恋か

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いきなりの事で私は言葉を失った。 直也は立ち上がり、私に迫ってきた。 「なぁ、いいだろ。あの事件のせいで、サークルは崩壊寸前だ。仲間達はお前のせいだって言ってるが、俺はそんなの気にしてねぇよ。だからいいだろ?」 「ちょっと……や、やめてよ」 迫る直也に私は立ち上がり、逃げようとしたが無駄だった。 後ろは壁、前には直也に挟まれてしまったからだ。 直也はゲスな笑みを浮かべながら、壁ドンをした。 「色んな女とヤリまくったが、やっぱり俺はお前と相性が良いみたいだ。お前の締りは最高だし。それにお前だって、溜まっているだろ?」 「そ、そうだけど……」 私は否定はしなかった。 我慢できないのか、直也は私の胸を見ながら、舌舐めずりした。 「所詮、お前は俺のメス犬だ」と、直也の顔はそう言わんばかりに、私の身体を触ろうとし始めた。 ――メス犬か…… 昔の私なら、この愛撫に負け、誘いにホイホイと乗っかっていただろう。 ――でも私は…… ……昔の私じゃないっ! 私は身体に触れようとする直也にほくそ笑んだ。 「言いたいことは、それだけ?」
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