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辿り着いた時にはエリックは三上さんの身体をペロペロと舐めていた。
すると、舐めた箇所からジューッと音を立てながら、煙が立ち込めてきた。
そして、エルフィナの氷の槍によって空けられた穴がたちどころに塞がり始めた。
一先ず、俺は胸を撫で下ろすとすぐ後ろを振り向いた。
そこにはエルフィナが倒れており、動く気配など全くなかった。
だが、安心するのはまだ早い。
何故なら、この近くから嫌な気配と悪寒が同時に漂っていたからだ。
俺は身震いがしてならなかった。
でも、この気配の正体が知りたいが為に辺りを見渡した。
すると、すぐ近くにとんでもないものを発見した。
それは全身真っ白の年老いた女の西洋人がフワフワと浮いていたのだ。
俺は何回も目を瞬きした。
だが、それは夢でも幻でもなく、実際にそこにいたのだ。
だが、その年老いた西洋人にはどこか貫禄が備わっており、着ている服も昔の貴族を彷彿とさせた。
俺はすぐに悟った。
彼女こそ、正真正銘のエルフィナ・ドラグル・ルーベルトその人である事を……
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