第14話 一騎打ち

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まさか再び、こうして相見えるとは思っても見なかった。 再び、見る事となった“暗黒の渦”に正直、怖くなった。 あの時、初めて見た時の記憶が鮮明に甦ってきたのだ。 凛星を救えずに何もできなかった時の記憶が…… そんな俺とは他所に、暗黒の渦はその堂々たる姿を見せつけていた。 しかも、どういう訳だか笑っている様に見えた。 渦の恐怖に何もできずに俺を嘲笑う。 そんな風に思えてならなかった。 だが、それでも立ち向かわなければならない。 あの中に凛星の魂があるのだから。 ――怖いなんて言ってられるかっ! 凛星を救える手があるのなら、今度こそ救いたい。 やってやる…… 今度こそ、やってやるっ!! 俺は今、残ってる勇気を全て振り絞りながら、挑戦状代わりに暗黒の渦に向かって鋭い眼光を叩きつけた。
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