第15話 暗黒の渦

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すると突然、暗黒の渦から動きがあった。 終始、ドス黒くうごめいていた渦から一筋の光が差し込んだのだ。 恐らく、三上さんの合図だろう。 (出番が来たようね) その光を見た瞬間、恭華さんが早速、動き出した。 彼女は大蛇の首をゆっくりと地面につけ、そのまま口を大きく開いた。 (今よ。来なさいっ!!) 誰かに声をかけているのだろうか、恭華さんはここに来るように促した。 すると、口の中から4人の若い女性達が次々と出てきた。 暗黒の渦や大蛇に驚く者もいたが、俺も彼女達の登場に驚いた。 全員、面識はないが見た事ある顔ぶればかりだからだ。 1人は凛星の友達、早苗さんだ。 彼女は合コンの幹事をしていたから面識はある。 他の3人は凛星から見せられたある写真の事を思い出し、それで分かった。 この人達はヤリサーの女性のメンバー達だ。 俺が驚きを隠せぬまま、恭華さんに尋ねた。 (ど、どうして、彼女達がここに?) (彼女達がこの戦いの切り札よ)
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