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『移動魔法』はすぐに目的地にたどり着いた。
気がつくとそこは病院の中で、花木教授がいる病室前だった。
屋上から飛び降りた花木教授は全身、複雑骨折の上に心因性を患っていた。
「さぁ、入るぞ」
師匠は何の気兼ねなく、病室に足を運び、私もその跡を追った。
花木教授は個室のベッドですやすやと眠っていた。
「いい気なもんだな、生徒を犯しまくった上に何も関係無いように眠っているとは……ふんっ!!」
師匠はわざと(それも強く)、骨折部分に肘を付いた。
「うぐぁっ!!!」
突然の激しい激痛によって、教授が起き上がった。
起き上がった教授はまず師匠と目が合い、そして私と目が合った。
すると教授の顔が見る見る内に青ざめ、怯え始めた。
「ひっ!!……ひぃぃ……」
教授が声を出そうとした瞬間、師匠がそれを止めるようと手で口を塞いだ
「おっと、声を出すなよ。まぁ、口が無ければ喋れやしないか」
師匠が手を離すと、教授の口が無くなっており、鼻から顎がのっぺらぼうと化していた。
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