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「むっ、そんな所に入るでない」
胃が大きく膨らむと、空気に持ち上げられて口の中に戻って来る。
服は水気を全て弾いたが、出ている髪と手と足はべとべとになる。
口の中から出て目標を確認すると、金色の髪の女性が倒れていた。
「何かしたんですか? もしかして救えなかったのですか、潰したりとかしてないですよね」
「質問が多い。失敗はしておらんわ、じきに目が覚めるであろう」
「今日は誰かさんのお陰で疲れましたし、この人が起きるまで休みましょう」
「恩を感じぬやつじゃなおぬしは、陽が顔を出しておらんとは言え十分暑い、私の近くに居れ」
力を入れ過ぎて痛みが残る腕をだらりと下げて、猫のように丸くなったアイネの顔の隣に座る。
既に先客が居たが、関係無く金髪の女性の太股を枕にする。
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