第1章「恋の予感」

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***** 望月(もちづき) (しょう)。 特待生で、授業態度も品行方正。 いつも笑顔で人がやりたがらない仕事も黙々とこなす。他人の領域は侵さない。まあ所謂テンプレ優等生。 身嗜みは最低限しか気を遣わない割に綺麗な顔。 夏だっていうのに暑苦しい長袖長ズボン。 彼が生徒指導に呼ばれるのは衣替え無視のあの格好だけだろう。しかもちょっと風紀に捕まったときの会話が聞こえたのだがズボン冬仕様らしい。 制服だから下は仕方ないだろうと思ってたら仕方なくなかった。 特待なのになんであんなに焦っているのか、毎日バイト入れてて謎。 それに。 にこっと笑ってはいるがそれ以上近寄るなオーラむんむん。 お高く止まっている感じは金持ちどもの比ではない。 おれも遠巻きに見つつといった感じのひと。
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