第1章「恋の予感」

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「あ、……分かってるだろうけど、俺ァ佐久間碧。適当に呼んでくれ」 「では佐久間くんと。俺も適当でいいので」 「おう……、にやにやすんな外野」 和やかに会話していると愉快そうに、今にも声を立てて笑いそうな如月くん。 何がそんなに彼の笑いのスイッチを押すのか分からない。 「まーまー。望月クンご飯食べられてないじゃーん。邪魔しちゃめーだよ」 「やめろ、うぜぇ」 「あはは」 心底辟易した顔。それを平然と笑ってのける。 その後は一応、彼らもご飯を食べながらだったので、こちらも食べること自体はできた、 しかし。 目の前ではずっと彼らの雑談が繰り広げられていて。 ……仲、良さそうだな。 心が少し軋んだ気がした。
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