第2話 魔神が目覚めた日

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だが、国王ともなれば身内のことよりも国民の安全を優先しなければならないのだろう。 この辺は、現代人と異世界人との考えの齟齬なのかもしれない。 「おっと、何だか暗い空気になってしもったの。何、諸君らがおれば我が国が負けることなどありませんとも。それでは早速、諸君らにはステータスを確認してもらおうかの」 「ステータス?」 ステータスといえば、言わずもがなゲームでキャラクターに設定されている能力や値を示すものだ。 ゲームでもない、この異世界にそんなものが存在するのか? どよめきを気にすることもなく、アルシュバンは続けた。 「疑うのも結構。物は試しに、手を前に出して『ステータス』と唱えてみてくれい」 周りの生徒たちは、半信半疑ながらも自らのステータスを確認しだした。 景と莉菜も、右手を突き出して「ステータス」と呟く。 すると、目線の高さに半透明の画面ーウィンドウーが表示された。 終夜 景(ヨスガラ ケイ) Lv.1 ジョブ:魔神【ランク:規格外】 称号:異世界人・勇者・魔神 固有スキル1:拒絶【ランク:規格外】 固有スキル2:簒奪【ランク:規格外】 固有スキル3:魔道具精製Lv.1【ランク:S】 固有スキル4:全属性魔法Lv.1【ランク:S】 スキルスロット5 HP:50(150) MP:120(360)     
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