小さい頃

2/8
前へ
/10ページ
次へ
「百歌ー、ちょっとお使い行って来てくれない?」 「はぁーい。」 ママに頼まれて、私は買い物メモを持って家を出た。 夏真っ盛りのこの次期…空からはこれでもかと言うくらいに太陽の日差しが爛々と照り付け、アスファルトを鉄板が熱されたみたいな状態にする。湯気が立っているのを見ると、まるでこちらが焼きそばの具にでもなったかのようだ。 家から二十分程歩いた所に、大型のスーパーがある。まだ開店前だと言うのに、入り口には主婦やら友達同士やカップルと見られる人々が人集りを作っていた。 昔はこれよりも近い所にコンビニがあった。 けど、この大型スーパーが出来てしまってからは客足パッタリ状態、閉店せざるを得なくなったと言ったところだ。 弟とはよく、コンビニに行った。その頃はまだスーパーなんてモノはなかったから、ちょっとした買い物でも休みの日でも、コンビニの存在の素晴らしさに有り難さを感じて、いつもそこで買い物をしていたのだ。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加