1人が本棚に入れています
本棚に追加
―――…
「あーっ、コンビニ最高~♪涼しいしアイスあるし!冬はおでんでしょ~?僕、一生コンビニ暮らしでも良いやぁ♪」
この子は義人、私の弟。
私より二つ下で、性格は無邪気。
「何、冗談言っているのよ…買い物済ませたら帰るわよ。」
「おねーちゃん冷たい!ここのアイスより冷たい!」
対して私は、そんな無邪気とはかけ離れた姉。
私の返事を聞いて口を尖らせる弟を尻目に、私はメモ片手に目的の物を探していた。コンビニは食品だけでなく、化粧品とか…充電器や雑誌、漫画など様々な物が棚に並んでいて、これがあったら大体は不自由なく暮らせるんじゃ?と思わされた。
お弁当コーナーに着いたところで、弟がテトテトと急ぎ足で着いて来る。周りのお客さんは驚く人もいれば、クスクスと笑う人、邪魔そうな顔で不機嫌な顔を浮かべる人等、様々だ。
私は弟に向けて、ニヤッと口角を上げて見せた。
「ママが待っているから、そんな事言ったら言い付けちゃおうかなぁ~…」
「おねーちゃんズルい!!鬼!」
冗談だけど。
思いながら、商品棚へと視線を向ける。
最初のコメントを投稿しよう!