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芽々Side
イジメの一環で私一人が片付けるはめに・・・
他の人達は丸め込まれたり笑いながら教室に戻っていった
「相原?何やってんだ・・・」
あぁ仙川先生か・・・
「片付けです」
どいつもこいつも言うこと一緒
何で一人で片付けてんだ
他の奴らはどうした
そう言うに・・・
「お前一人で大変だな。俺も手伝うよ」
え?
「何で・・・」
ボールを持ったまま動けずにいる私をよそに先生はボールをボールかごに入れていく
「ほら早くやんないと日、暮れるぞ今日もバイトなんだろ?ちょうど今日そこで飲みがあるから送ってってやるよ」
「は?お構いなく・・・」
「帰り道同じなんだから誰も文句は言えねぇから安心しなって(笑)」
「いや、でも・・・」
「そんな心配なら最寄り駅で待ち合わせする?」
なんでこの人はこんなに私と帰りたがるんだろう・・・
「でも先生仕事は・・・」
「俺は定時で上がる決まりだからそれまでに終わらせてんの!それに顧問とかもないし、心配すんなってそれに相原以外部活あるんだからそんなに神経質にならなくてもいいでしょ」
そう言うと先生は私の頭にポンと手を置いた
私はクラスで唯一の帰宅部
入学、編入の際この学校ではアルバイト申請を提出しないと無断でアルバイトした事になり退学になりかねない
私はアルバイト申請をしたため帰宅部となった
「じゃあ駅で待ち合わせで・・・但し18時までに来なかった場合、私はバイトに向かいますのでそのつもりで」
「はいはい」
仙川
閉所恐怖症
広さ問わず密閉空間が苦手だが外の景色さえ見えれば大丈夫なため教室は平気
東京ドームの広さですら苦手なほど
飲食店や映画館など気を紛らす物があれば耐えられる
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