第一話#運命

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翌日 「はい!席につけ!!」 「相原芽々」 相変わらず手だけを挙げ関わろうとしない相原 ただ成績は優秀だから教員たちも強く言えずにいる --職員室 「世界史だけなんだよな・・・」 「仙川先生?」 「あぁ吉本先生・・・」 「何か悩み事ですか?」 「相原の世界史だけ成績が悪いんでどうにか出来ないものかと」 「優秀な生徒ほど欠点の一つくらいあった方が可愛いと思いますけどね・・・」 「いや、そうなんですけどね」 「そんなに気になるなら放課後学習でもやったらどうですか?」 「校長先生!?」 「放課後学習?」 「世界史の担当は仙川先生ですし他の世界史が悪い生徒を集めて放課後学習として勉強するのです。そうすれば成績が伸びると思いますが・・・」 「お言葉ですが、校長先生・・・そうなると世界史以外の成績が悪い生徒達も放課後学習とやらをさせるということですか?」 「なにか不満でも?」 「い、いえ・・・」 「確かに先生方の負担は増える事は承知の上ですが、これも生徒の為です。」 「確かに生徒の成績が伸び悩んでいることは例年の課題ですからね。やってみましょうか」 他の先生達も同意見だったらしく、科目別に成績の悪い生徒をピックアップしていくことになった
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